稽古場ブログを支えてくれた
二人に「トリ」をつとめてもらいましょう!
記事は神保さんが書いてくれました♪
福田温子さん

『乱歩の恋文』に続いての出演。
『線のほとりに舞う花を』は、
てがみ座のメンバーになってから初めての公演でした。
現場の空気をある時は和ませ、
またある時は弾ませてくれます。
いてくれるだけで安心感があります。
『線ほと』は福田さんの登場から幕を開けます。
「何が始まるんだろう」と注目しているお客さんを作品世界へ引き込んでいました。
二番目に舞台上に登場する宮本翔太さんとのちょっとしたやりとりは、
実は毎回違っていて、楽屋で待機しているキャストはモニターでその様子を見るのが楽しみでした。
そうそう、合唱部に所属していたそうで、
ハーモニーの中に溶け込んでいる福田さんの歌声に耳を澄ますと、
すごく綺麗でびっくりしたほどでした。

楽日打ち上げの席で井上一馬さんが「名前の通り温かい」と
評していましたが、正に福田さんの演技には、
演じるのがどんな人物であっても変わらず、温かい血が脈打っています。
冨田泰代さん

みんなからは「やんよ」と呼ばれています。
『乱歩の恋文』では演出助手、制作助手として参加してくれましたが、
『線のほとりで舞う花を』で満を持しての出演となりました。
てがみ座初出演で、重責ある役に立ち向かっていく姿が、
運命に翻弄されながらも前を見つめてしっかり生きていこうとする役の姿と重なりました。
今回の台本をもらってまず、縮小コピーをとったそうで、
それを冊子の形にして、いつどこでも読めるようにしていました
(で、そのまま置き忘れてどこかへ行ってしまうこともしばしば)。
そんな冨田さんの、物語を伝えよう、
役の人生を生きようとするひたむきな情熱に、座組みのみんなが刺激をもらっていました。
この『線ほと』稽古場ブログの記事、写真の多くは冨田さんの手によるもので、
時間が空くとカメラをもってパシャパシャ撮っていました。
これまでのキャスト紹介でのみんなの自然な笑顔は、ひょっとしたら、
カメラを構えた彼女に向けられたものだったのかもしれません。